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スース旧市街/チュニジアの世界遺産


首都チュニスの南約140kmに位置するチュニジア第3の都市スースは、ハマメット湾を臨む美しい街で「サヘルの真珠」ともいわれ、活気と喧騒が溢れています。
スースの旧市街は、9世紀にイスラム王朝が建設した高さ約8mの城壁に囲まれた街で、「スース旧市街」(メディナ)として、1988年ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
現在も、821年に改修された砦の「リバト」、相次ぐ侵略から町を守った城壁「カスバ」が、当時の姿で残っています。
城壁に囲まれた市街には、お祈りを告げるアザーンの声が響き、魅惑的な香辛料の香りが訪れるものを酔わせます。

この町は、紀元前9世紀頃、カルタゴを建国したフェニキア人によって建設されました。
その後、東ローマ帝国が占拠し、7世紀にはアラブ人のイスラム教軍が征服し、すぐに「アグラブ朝」の主要基地となります。
そしてこの頃にイスラム文化の影響を強く受けることになります。
その後もスペインが征服し、18世紀にはヴェネツィア共和国とフランスが征服。町の名をフランス風に「スース(Sousse)」と改名します。
移り変わる長い歴史のなかでスースの町は少しずつ形を変えながらも、イスラム勢力が北アフリカに進出してきた9世紀頃の面影を今も強く残しています。

なお、旧市街には北アフリカ最古で最大の規模を誇る「グランドモスク」があります。
残念ながら、イスラム教徒以外は立ち入ることはできませんが、チュニジアがイスラム文化の国でもあることを静かに伝えています。

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